早池峰はさすがの花の名山でした by やじろう


いろいろあって岩手県は花巻までやってきたついでに、ちょっと早起きして早池峰山に登ってきました。

 とはいえ、登山が目的でここまで来たわけではないので装備は最小限。リュックは非常持ち出し用のナップザック、靴はランニングシューズといった軽装です。で思ったのですが、登山靴はやっぱダテではないのですねえ… 薄っぺらなランニングシューズ、歩くのは軽快ですが、岩に当たると痛い痛い。上り下りとも、登山靴では気づきませんが、歩いているときに実は、足が結構岩にぶつかっていることがわかりました。(^_^;)

 河原の坊から登り、小田越へ降りて舗装道路を河原の坊まで戻る二等辺三角形のもっともオーソドックスなコース(もちろん逆も可)。
 その河原の坊まで入るつもりで車を走らせましたが、途中で止められ、シャトルバスに乗り換えるよう求められた。6月1日から夏山シーズン中はマイカー規制になっているようです。バス代往復1400円。ともあれバスを予定通りの河原の坊で降りて歩き始める。出だしはこんな感じだ。だいたいゴーロ状の所を登ってゆく。

 こんなスラブ(一枚岩)の登りもある。ちょっとだけどね。

 かなり登ってきた。あとわずかだ。

 振り返るとこんな感じ、胸がすく大観だ。

 早池峰山(1917m)頂上。大勢の登山者に混じって、根切りスコップで植物を掘り起こしている人がいたので、尋ねてみると、外来種セイヨウタンポポを駆除しているボランティアだった。ご苦労様です。

 小田越へ下山を始める。途中、こんなハシゴがある。写真ではそう斜度があるように見えないが、実際は垂直に近い部分が長く、結構高度感も出る。高度に自信のない人は、このコースは登りに使った方がいいだろう。

 小田越の登山口に降り着く。テントを張って販売しているのはなんと携帯トイレだ。頂上のトイレが使用禁止になり。持参することを勧めていた。これもご苦労様だ。

 ここから河原の坊を経由して朝の駐車場まで行くバスに乗るのだが、時間を聞くと半時間以上待つという。こんなところでボンヤリ半時間も過ごすのはまっぴらなので、ちょうどランニングシューズを履いていることだし、河原の坊まで軽くジョギングしてそこでバスを待ち、下山した。

 河原の坊からの登り始めが6時50分で頂上が8時55分だから登りは2時間5分。下り始めが9時15分で小田越下山が10時15分と、下りはちょうど1時間だった。ついでながら、小田越から河原の坊までのジョギング混じり速歩は20分弱だった。

 早池峰山は花の名山と言われるだけのことはあった。以下、少しだけ紹介。

ミヤマオダマキ、感動的に多かった。

ミヤマアズマギク

キバナノコマノツメ

ホソバイワベンケイ

イワウメ

そして、なんといっても、早池峰山の固有種。
これに出逢いたくて登ってきた「ハヤチネウスユキソウ」
期待を裏切らない可愛らしさでした。
写真がちょっとピンぼけで残念。

それから、これも出逢いたかった「ナンブイヌナズナ
でもって、もう一つ期待した「ナンブトラノオ」、も、
まあ、一輪だけは見たのですが、なんつうか、とってもしょぼくて、ともて写真には…(^_^;)

といった山行でした。